【遺言】息子たちへ〜大人が知っておくべきとても大事なこと

子供たちへ
この記事を書いた人
はじ丸(Kazuo Ando)

ドッグサロン経営の傍、大学等でペットビジネス経営学とペット社会学講座の講師をしています。
著書:愛犬と「幸せ家族」になる方法〜PHP文庫
2017年後半から仕事の合間を縫ってブログ運営を始めました。

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2018/2/24追記
大杉漣さんの訃報には驚きました。
なんだか人ごとではないなと。
自身もいつそうなるとも限りません。

元気なうちにきっちり書いて遺しておかないといけないと思い、昨年10月に書いた記事をリライトしました。
伝えたいことが溢れ出て、リライトのたびに長くなっていきます。




こんにちは、はじ丸(@hajimaru2017)です。

先日母が逝去しました。
88歳の母はここ数年、認知症で管理人の顔もわからなくなっていた上に、肝硬変による闘病も長かったので覚悟はできていたのです。

ところが、いざ亡くなると想定以上の喪失感に襲われ自分でも驚きました。
父はすでに亡くなっています。
ひとりっ子というのもあるかもしれません。

母の死によって、いろいろ考えさせられました。
考えるうちに、息子たちへどうしても伝えておきたいことが心にふつふつと湧いてきたのです。

今日は、息子たちへのメッセージとしてブログを書きます。

 

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大人が知っておくべきとても大事なこと

大人になるというのは、年齢のことではありません。
15歳で立派に大人の考え方ができる人もいますし、30歳、50歳になっても子供のままの人もいます。

その違いは何かわかりますか。

それは心の持ちようです。

人は心の持ちようによって”人となり”が形成されています。
そのために知っておかないといけないことを、伝えたいと思います。

人の数だけ価値観があることを知る

人にはそれぞれの価値観があります。
価値観が近い人はいても、100%同じ人はいません。
正反対の価値観を持った人もいます。
それが社会というものです。

価値観というのは、育った環境、友人関係、経験などの要素で形成されていきます。
違うのが当たり前です。

価値観は、正しいか正しくないか、善か悪かという分け方はできません。

だから、自らの価値観に反することを”悪”と決めつけないでください。

時には自分の価値観を見つめ直すことも必要です。

世界のあちらこちらで起きている紛争は、正義と悪の戦いではありません。
どちらも自分は正義だと思っています。
戦争は、国と国の価値観のぶつかり合いです。

価値観というのは、他人に押し付けるものではありません。
自分では正義だと思っていることも、振りかざした途端凶器になります。

正義は振りかざすものではなく、自分の心の中に”信念”として持ち続けておくものです。

どうしても相手の価値観が理解できない時。
その人とは距離を置くことです。
お互いのためになりません。

言葉の使い方を知る

子供と大人の大き違いは言葉の使い方にあります。

頭に浮かんだことをそのまま口にするのが子供。
一度心のフィルターを通す作業ができるのが大人。

SNS全盛の現代において、言葉の使い方ほど大事なものはありません。

人は誰にも感情があります。
怒りは、そのまま口に出すと争いになります。
喜びは、そのまま口に出すと妬みの対象になります。

口に出すなということではありません。
言い方、伝え方を考える、言葉の使い方を考えないといけないということです。

言霊(ことだま)という言葉があるように、言葉にはあなたたちが思っている以上の力があります。

言葉を大事にしてください。
言い方を覚えていってください。
伝え方を学んでください。

そのためには多くの本を読み語彙を増やし、言葉のプロの話に耳を傾け、話す”リズム”と”間”を学ぶこと。
落語、ラジオなど、とても勉強になります。

コミュニケーション力は、”言い方”がすべてと言っても過言ではありません。

相手の気持ちを汲み取る術を知る

心のフィルターを通した言葉は、時として本心ではないことがあります。

相手が大人であればあるほど、その言葉の本当の意味を推し量るべきです。
言葉を額面通り捉えず、言葉の裏にある言葉を読み取る。
それが、相手の気持ちを汲み取るということです。

相手の気持ちを汲み取って行動を起こすことで、人間関係は円滑に進みます。
友人間はもちろん、恋人、夫婦間でもそうです。

日本人の場合は、特に遠慮をする習慣があり、遠慮は時に日本人の美学であったりします。

その遠慮の上にあぐらをかいて座るようなことをしてはいけません。
遠慮は決して本心でないのです。
その裏にある本心を慮り、相手の本心を汲み取る。

それを気配りと言います。

気配りができてこその大人です。

感情の在り方を知る

感情のコントロールができる人がいたとしたなら、それは”悟り”を開いた人です。

感情のコントロールほど難しいものはありません。
死ぬまでにそれができるようになればいいでしょうが、おそらく誰しも無理でしょう。

だからせめて、自分の感情の在りかを知ることです。

今、自分の感情がどういう状態にあるか。
それを第三者的に観察するクセをつけてください。

特に怒りの感情が湧いた時。
その姿を第三者として見ると、これほど見苦しいものはありません。

怒りの感情を爆発させて、損することはありますが得することは皆無です。
特に大人のそれほど醜いものです。

人生にはどうしようもなく怒りの感情に心が支配される時もあります。
そんな時ほど冷静になり自分の姿を見つめるように努めてください。

真の礼儀を知る

慇懃無礼(いんぎんぶれい)という言葉があります。
あまりに丁寧すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさまのことを言います。

丁寧と礼儀、そこを履き違えないでください。
礼儀というのは、言葉遣いを丁寧にすることではありません。

礼儀とは、相手に対する態度と心の姿勢のことです。

教養がない人ほど、知らず識らずのうちに慇懃無礼に振舞ってしまいがちです。
そうそう、教養と学歴は違います。
そこも履き違えないように。

学歴がなくても教養深い人はたくさんいます。
学歴があっても教養のない人もたくさんいます。
教養の基礎は読書です。

礼儀は仕事ではもちろん、友人や、たとえ親子、夫婦間であってもあるべきものです。

礼儀の中には、挨拶、感謝、義理など様々な要素があります。
自分ができていない礼儀はないか、よく考えて行動してください。
礼儀さえできていれば、人間関係は円満になるはずです。

縁の力を知る

縁に悪縁はありません。

たとえ悪縁と思われるものであっても、必ずその後の縁につながっているからです。
その縁がなければ、その時間がなかったら、今の縁はないのです。

遡っていけば、あなたたちが生まれたその日からすべての縁はつながっているのです。

父の現在の人間関係は、99%お母さんと知り合った後に繋がっていったご縁です。
父はお母さんと知り合ったその日から、過去の縁を断ち切りリセットしました。

それが良かったかどうかは死ぬ時にしかわかりません。
ただ、そのおかげで現在は素晴らしい人たちに囲まれています。

目には見えない”正の力”と”負の力”があるとするなら、今は”正の力”を持った人たちが周りに溢れています。
これはとても大事なことです。

「類は友を呼ぶ」ということわざがあるのも、そういうことです。

その縁の力に引き上げられるように、自分の人生が好転していくのです。
科学では説明できない力が、そこには間違いなく存在します。

もし自分が悪縁と考えるものがあるなら、まずその縁を断ち切ることが第一歩です。

見えない力があることを知る

世の中には不思議なことがあります。

自身には、とても乗り越えられそうもない試練がやってきたとしても、必ずなんとかなるのです。

どういう形で乗り越えられるかはわかりません。
先に書いた”縁”に助けてもらえることもあるでしょう。
普段なら考えも及ばない解決策を思いつくこともあります。

火事場の馬鹿力というやつです。
本当のピンチがやってきたとき、自身の力をはるかに超えたものが発揮されます。

まるで何者かが宿ったかのような感覚。
わかりやすく言えば、追い詰められて初めてスーパーサイヤ人になれた悟空です。

日々の努力があればあるほど、より強い見えない力が働きます。

日々の努力に勝るものはありませんが、そんなに心配しなくても人生なんとかなるものです。

感謝を知る

これは当然のことです。
難しい説明はしません。

すべての人やモノに感謝してください。
たとえ誰かに裏切られたとしても、そのおかげで勉強できたと感謝する。

感謝はポジティブシンキングに繋がります。

感謝なしに、明るい人生はありません。

最後に

父から見て、君たちの価値観はまだまだ子供のそれです。
今日書いたこのブログ記事の内容は、あくまでも現在の父の価値観です。

君たちの価値観はこれからの人生経験で大きく変わっていきます。
人生経験に無駄なことは何ひとつありません。

その経験を生かすも殺すも、心の持ちようひとつです。
素晴らしい人生になるよう、素晴らしい価値観が育っていくよう、祈ってやみません。

なんども言いますが、とにかく本を読むことです。
できれば歴史本を読み漁ってください。

まず読んで欲しいのはこの二つ。

司馬遼太郎著「竜馬がゆく」全8巻。

 

山岡荘八著、「徳川家康」全26巻。

 

あげてもいいのですが、本は自分で買って読む方がいい。

そして、この記事をたまに読み返してください。

父より。