企画から出版まで〜素人が大手出版社から本を出せた方法を公開します

雑感
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この記事を書いた人
はじ丸(Kazuo Ando)

ドッグサロン経営の傍、大学等でペットビジネス経営学とペット社会学講座の講師をしています。
著書:愛犬と「幸せ家族」になる方法〜PHP文庫
2017年後半から仕事の合間を縫ってブログ運営を始めました。

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こんにちは、はじ丸(@hajimaru2017)です。

管理人は本業の分野で本を出しています。

 

初版はまさかの1万部。(出版から1年半、残念ながら未だ増刷はできていません)

出版社はPHP研究所。

株式会社PHP研究所(ピーエイチピーけんきゅうしょ、英: PHP Institute)は、パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助によって創設され、出版事業を主体に行っている出版社。2010年10月1日、政策シンクタンクを標榜する株式会社PHP総合研究所を吸収合併した[1]。

引用:PHP研究所 – Wikipedia

 

集英社や講談社などは別格として、松下幸之助氏が創設した由緒ある大手出版社です。

執筆時には、ベテラン編集者女史には大変お世話になりましたが、ライターさんに頼らず自分で書きました。

もちろん初めての経験です。
作家でもライターでもない管理人が、どういう流れで出版できるようになったのか。

出版をしたいと考えておられる皆さんに少しでも参考になればと、出版までの経緯を書いてみます。

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出版のきっかけ

出版社の人と繋がる。

出版を目指す人たちにとって、これが最難関のハードルでしょう。
管理人の場合は、拙著のオビにも登場してもらった日本旅行のカリスマ添乗員平田進也氏とのご縁が一つ目のきっかけでした。

平田氏自身も何冊か本を出されています。
一番最近のはこれ。

 

弊店のお客様が平田氏と懇意だということを聞き、ファンだったこともあり紹介してくださいと無理を言い一緒に食事をしたのが始まり。

その後、平田氏とは本業の方でも愛犬ツアーを一緒にやったり、公私共々仲良くさせていただいてます。

ある日、その平田氏と東京出張がかぶる日がありました。
その日の夜、平田氏が

 

親友も呼ぶから一緒に飲もうよ

 

と。
やって来たのは、平田氏と学生時代からの親友である作家の畠山健二氏でした。

畠山健二氏の代表作である「本所おけら長屋」シリーズは累計60万部を売り上げる、大ヒット時代小説です。(10巻で現在11巻執筆中)

 

畠山健二氏とは、話をすればするほど馬が合いました。

それからは東京出張のたびに一緒に飲むようになり、その後必然的にというか流れというか、畠山健二氏の飲み仲間であるPHPの編集長も一緒に飲むようになります。

本当に自然な流れでした。

ある日、飲みながらの与太話の中で、出版社というのは四六時中、本になりそうなネタを探しているという話を聞きます。

世の中には本を出したい人が大勢いて、本のネタ探しなんか出版社にしてみれば引く手数多だろうと思っていた管理人には信じられない現場の苦悩。

その時、何気なく

 

はじ丸
はじ丸

犬のことならいくらでも書けるけど、どう?わははは!

 

と言ったのが、後々思わぬ展開になっていきます。

千載一遇のチャンス

その時はまだ、ただの与太話でした。
ところが作家の畠山健二氏は本気で考えてくれていたのです。

 

本業の方で10年くらい続けていた犬に関するブログを読んでくれて

 

あいつは書ける!

 

と編集長に真剣に進言してくれたのです。

その話を聞くに及び、管理人が突如その気になって行ったのは言うまでもありません。

千載一遇のチャンスがやってきました。
ここから具体的な企画の話になっていきます。

そして編集長自らが企画を提出してくれたと言うのも、奇跡的なことでした。

 

出版社のネタ探し+縁の力

いつか小説を書きたい。

実は、若い頃には夢見ていました。
自身の中で、その気持ちに蓋をしてしまっていたのです。

その思いを畠山健二氏に伝えたと言うのも大きかったと思います。

でも何より、出版のきっかけになったのは縁の力です。

繋がって行くご縁を、一つ一つ大事にしていた結果です。
その後、管理人の友人もPHPから出版しました。

あの日、編集長から「四六時中ネタを探している」と聞いた管理人が、友人の専門分野をネタとして提案したところから始まったのがこの本です。

 

もう少しで増刷と言うところまできているそうです。
完全に負けてる。笑

これはあくまでも想像ですが、新規出版の多くはこう言う横のつながりで世の中に出てくるのではないでしょうか。

アクティブな行動力と、繋がった縁を大切にすることが良い流れを呼ぶに違いありません。



出版までの流れ

実際に経験した、出版までの大まかな仕組みを書いてみます。

 

出版社にもよりますが、通常の場合編集者には新刊の企画提出数にノルマが課せられています。
ですから編集者は、常に新刊のアイデアを模索しています。

絞り出したアイデアを企画書にし、企画会議に出して合否を仰ぎ、GOサインが出れば執筆を依頼するというのが第一段階です。

 

 

ここにも2つの道があります。

①企画ありきで、企画会議を通ってから著者を探す
②著者ありきで、企画を作成する

管理人の場合は②のパターンでしたが、有名人でも何でもないただのおっさんにあちらから執筆依頼が来ることはあり得ません。

ところが、チャンスが来た!と感じた瞬間があります。(その話は後ほど)

 

企画書用資料の用意

出版社の編集担当者は、まず企画会議で提案するための企画書を作成します。
そのために必要な資料の準備から始めます。

資料とは、つまり目次と大まかなプロット(あらすじ)です。

 

企画会議に通れば、後から多少内容が変わっても構わないそうです。
ちなみに本のタイトル「愛犬と幸せ家族になる方法」も編集者のアイデアで、のちに変更したものです。

最初に考えたタイトルが何だったかさえ覚えていません。

企画会議は、出版社のお偉いさんも出席し出版の可否を判定する会議ですから、ある意味企画書の資料を作成するときは執筆より力が入り、人生を賭ける!くらいの気合いで考えました。

会議が終了し、出版が決まったという報が届いた時は、飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。

執筆開始

企画会議を無事通過し出版が決定すると、ここからすぐ執筆作業に入ります。

執筆環境はノートパソコン(MacBook)とWord。
編集女史から書式の指定がありましたので、その形式で書き始めます。

 

 

Wordの縦書き書式など、使ったことがありません。
書いていくうちに、この書式だけで本っぽく見えてきて、この辺りから出版の実感が湧いてきます。

本業があるので執筆時間は限られましたが、平均1日3時間ほど書いていたと思います。
ファミレスやスタバで書くことが多かったです。集中できるんですよね。

目次が先に出来上がっていますから、項目ごとに書いていきました。
この辺りはブログと同じ手法です。
書きたくなった項目を順不同で書いていくこともありましたが、やはり目次が先にできていると書きやすいものです。

単行本ですから文字数もそんなに多くなく、13万文字ほどの原稿を2ヶ月弱で書き上げました。

 

編集者との打合せ

編集担当女史とのやり取りは、項目が書き上がるごとにPDFデータを添付メールで送り、執筆と並行して進めていきます。

これは拙著の目次ページです。

大見出し、中見出し、小見出しに別れているところもブログと同じですが、管理人が書いた原稿ではここまで細かく分かれていませんでした。(企画に通した目次は、大見出しと中見出しだけです)

編集担当女史から

気にせずとにかく書き進めてください

と言われてましたので、ブログ感覚で書いていった結果、最終的にこうなりました。

思いもつかない小見出しが羅列されています。
この辺りがプロの編集者の凄さです。

この辺りから、プリントアウトされたものに添削が入り送られて来るようになります。(PHP本社は東京なので)

 

拙著は犬の写真を多用しましたので、同時進行で編集担当女史は本のレイアウト作成に入っていきます。
画像は管理人がブログで使っていたものを使おうと言うことになったのですが、ここで問題が発生します。

本にするにはデータが小さすぎて使えません・・・

 

ブログ用画像はできるだけ軽くするためにデータを小さくしていました。
その上、大きな画像は保存していないと言う失態。

ギリギリ使えそうなものを選んでも枚数が足りず、編集女史があの手この手を使って画像を集めてくれてなんとかなったという。

出版を目指している皆さん、画像は大きなデータのまま保存しておきましょう。

入稿〜ゲラ版完成

入稿とは、ひとまず完成させた原稿を印刷所に持ち込むことを言います。

入稿すると印刷所で入稿データの印刷が行われます。
ここで出来上がってきたものをゲラと呼び、このゲラ版を元に校正作業に入っていきます。

実際のゲラ版。↓

 

校正作業

印刷所から上がってきたゲラ(初稿)をもとに、内容に誤りがないかをチェックして行くことを校正作業と言います。

 

ここでびっくり
校正専門の人がいる!

 

著者(管理人)も編集女史も校正作業をしますが、さらに校正専門の人が校正作業をしてくれます。

実際の校正箇所。↓

 

本というのはこれほど多くの人の手を渡って出来上がって行くんだと、とても勉強になりました。

 

印刷〜出版

最終的な校正作業で赤字入れしたものを、編集担当女史がひとつにまとめて印刷所に再入稿し、再度ゲラが上がって来ます。

このゲラに問題がなければ校了です。
あとは本が出来上がって来るのを待つばかり。

 

企画会議で出版が決定してから半年後、無事に出版の運びとなり、全国の本屋さんに並ぶことになります。

出来上がった本が、紀伊国屋やジュンク堂に並んでいるのを見たときは、素直に嬉しかったです。

 

驚いた印税の仕組み

印税の仕組みで驚いたことがあります。

 

これまたびっくり

印刷部数分を先にくれる!

 

これには驚きました。
てっきり売れた分だけだと思ってましたら、なんと印刷部数分を先にくれます。

拙著は初版1万部でしたから、1万冊分の印税が振り込まれました。

つまり、その本が売れなければ損をするのは出版社ということです。

その代わりと言ってはなんですが、印税は10%ほど。
残りの90%は出版社の取り分ですから、売れた時の儲けはハンパありません。

ちなみに、ライターさんに書いてもらうと印税は半分になります。

 

出版の波紋

残念ながら増刷はまだまだ叶いませんが、出版すると色々な波紋が広がります。

人生初のラジオ出演をしました。(5回くらいですけど)
犬に関するセミナー依頼が多くなりました。
女子大での講義依頼も来ました。(来年から毎週3時間の授業を受けもつ非常勤講師になります)
ブログ読者が増えました。
リアル店舗に、遠方からのご来店が増えました。笑

 

まとめ

出版のきっかけはご縁の力でしたが、更新ペースは遅くとも、10年以上続けて来た犬関連ブログがその一旦を担ったのも事実です。

出版をしたいと考えられるなら、まずはブログを書いてください。

自分の文章を公開することで、書く力は自然についていきます。
ブログにアウトプットすることは、その時のための訓練になります。

関連 icon-hand-o-right  豊富な経験を専門性の高い情報として発信するブログは仕事になる | はじまる.com

 

忘れてならないのは

出版社は四六時中、本になるネタを探している

と言う事実です。
先に紹介した友人のゆず本もそうですが、専門性はネタになります。

 

あとはご縁を大切にしながら、チャンスを見逃さない。
そのためにはアクティブに行動することです。

この記事が、いつか出版をしたいと考えておられる皆さんの参考になれば幸いです。

 

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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はじ丸




 

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