秋田犬の性格は凶暴?友好的?〜秋田犬の先祖は闘犬だったことを知っておいてほしい

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この記事を書いた人
はじ丸

ドッグサロン経営の傍、大学等でペットビジネス経営学とペット社会学講座の講師をしています。
著書:愛犬と「幸せ家族」になる方法〜PHP文庫
2017年後半から仕事の合間を縫ってブログ運営を始めました。

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こんにちは、はじ丸(@hajimaru2017)です。

ロシアのザキトワ選手に金メダルのご褒美で秋田犬が贈呈されるというニュース。

 

ザキトワ選手は、平昌オリンピック後にロシアフィギュアスケート連盟のインタビューの中で、秋田犬への思いを次のように話していた。 「オリンピック前、日本で合宿をしていたんですが、その時読んだ雑誌に秋田犬の写真が載っていました。秋田犬は映画「ハチ公物語」で知られる犬です。 「私はすぐに気に入り、そんな忠犬を飼いたいと思いました」 「母に秋田犬を飼いたいと言ったら、『オリンピックでいい成績を残せたら考えましょう』と言ってもらいました」
引用:ザギトワが「マサル」と命名、日本から贈られる秋田犬。メスだけど…

 

秋田犬ブームなんて起きたら大変だな・・・と思っていたら、同じ気持ちの人たちも多くいたようで、思わずリツイートしました。

 

秋田犬はもともと闘犬だったということを知っている人、少ないんじゃないでしょうか。

忠犬ハチ公のひたすら飼い主さんを待ち続ける美談のイメージが強いからかもしれません。(あの映画は何度見ても号泣しますけど)

一過性のブームになり不幸な秋田犬が増えないように、秋田犬の性格や正しい飼い方を知ってほしいと思います。

※プロフィール欄を見ていただくとわかると思いますが、犬は専門分野です。

 

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特定危険犬種

特定危険犬種というのは、人や他の犬や動物に危害を加える恐れが強く、法律や条例によって飼うことを禁止もしくは規制されている犬種のことです。

 

代表的な犬種

海外で危険犬種に指定されている代表的な犬種です。
※あいうえお順

・秋田犬
・アメリカンピットブルテリア
・アメリカンブルドッグ
・紀州犬
・グレートデーン
・シェパード
・セントバーナード
・土佐犬
・ドーベルマン
・マスティフ
・ロットワイラー
補足
日本では、現在法律として規制法は存在していませんが、飼育の制限をしている県や自治体はいくつかあります。
茨城県は県の条例として、秋田犬、土佐犬、紀州犬、シェパード、ドーベルマン、グレートデーン、セントバーナード、アメリカンスタッフォードシャーテリア、の8種類と、体高60cm体長70cm以上のものを指定されています。
地域や自治体によって異なりますので、該当の犬種の飼育をお考えの場合はお住いの自治体に問い合わせてください。

 

そうなんです。
秋田犬は海外では多くの国が、日本でも地域によって危険犬種に指定されるほど、飼うのが難しい犬種なんですよね。

猟犬から闘犬へ

秋田犬の先祖は、東北地方で狩猟犬として活躍していたマタギ犬です。

 

マタギ犬(マタギいぬ)とは、古来よりマタギによって熊や鹿の狩猟目的で使われていた、日本の中型の狩猟犬のことである。熊犬と呼ばれることもある マタギは東北地方で熊や鹿の狩猟を行っていた狩猟者集団のことである。マタギ犬というのは、狩猟目的に使っていたイヌの総称であり、国際的に認められた犬種をさすわけではない。 アイヌおよびマタギは積極的に犬種の品種改良を行なう習慣はなく、マタギ犬は縄文時代の犬の特徴を示す遺伝子を多く残すといわれている
引用:マタギ犬 – Wikipedia

 

熊にでも立ち向かっていくから熊犬。
勇敢で忠義心が強い、素晴らしいですね。

江戸時代に闘犬が盛んになり、東北ではマタギ犬を闘犬として大型化するために交配を重ねていきます。

 

マタギ犬は、縄文時代にアイヌ民族が東北地方より北海道へ移住した際に同伴し〜中略〜名前を北海道犬と命名されている。[要出典] 一方、東北地方に残ったマタギ犬は、弥生時代に渡来した系統の影響を多少を受けて、秋田マタギ、大館犬と呼ばれる中型犬として、狩猟に使われ続けた。江戸時代になって闘犬が盛んになると、大型化のために土佐犬や、大型の洋犬との交配も盛んに行われ、大型犬に変貌する。
引用:マタギ犬 – Wikipedia

 

これが秋田犬のルーツです。

余談ですが、ソフトバンク白戸家のお父さんは北海道犬です。
「白戸(ホワイト)家のクラシック音楽」まで出してたりして。笑

 

日本犬には、飼い主さんにはとことん忠実だけど外敵には凶暴、という犬種イメージがありませんか?

理由は、そのルーツを見れば一目瞭然です。

過去の日本人が勇敢かつ飼い主に忠実な猟犬として作った犬種を、その純血と資質を残しつつ、愛玩犬として凶暴性を極力抑える交配を重ねて来た結果が、現代の柴犬であり、甲斐犬であり、紀州犬であり、北海道犬であり、秋田犬たちなんです。

最近の日本犬は驚くほど温厚になりました。

 

それはブリーダーさんの努力です。
ただ、日本犬は狩猟犬や闘犬の資質を持っていることを忘れてはいけません。

 

秋田犬を飼う時の注意点

先日、この話題とは別に呟いたばかりです。

 

 

ちなみにこの問題行動についての呟きは、秋田犬に限ったことではありません。

 

大型犬をコントロールできるか

秋田犬には、コントロールのできる飼い主さんの存在は絶対条件です。

大型犬のコントロールというのは、「腕力」だけでは事足りません。

犬が飼い主さんの指示を的確に判断し、すぐ行動に移せることが重要です。

そのために必要なのは、飼い主さんの犬に関する知識。
特に、正しいしつけの方法を知っておくことが重要です。

 

しつけは必ず行う

秋田犬にはしつけも絶対条件です。

訓練士やトレーナーによるしつけと、プラス飼い主さんが同じようにできるようになっておく必要があります。

トレーナーの言うことは聞くけど、飼い主さんの言うことはさっぱり聞かないなんてことが起きないようにしないといけません。

しつけをする時期を誤るとその逆もあります。

熟練のトレーナーでも手に負えないほど、攻撃的になることもあるのです。

秋田犬は特に、一度主従関係ができると一途にボスの言うことしか聞かないことがあります。
秋田犬の一途さは忠犬ハチ公を見てもわかりますが、その魅力とは表裏一体。

よそ者は一切受け付けない性質があることを忘れてはいけません。

できるだけ早い時期、できれば生後3〜6ヶ月までに正しいしつけを行うことがポイントです。

 

長時間の散歩

大型犬にとって、ストレスは最大の敵です。
ストレスがたまると、問題行動に発展する確率は格段に上がります。

散歩は1回1時間以上を1日2回以上、たっぷりする必要があります。

庭が広大で外と遮断もできていて、毎日そこで自由に走り回れるならいいですが、そうでないなら、秋田犬との生活は諦めたほうがいいでしょう。

 

まとめ

秋田犬の魅力は重々承知で、あえて飼うことの難しさを書きました。

コントロールできる。
しつけもきっちりする。
散歩も大丈夫。

そう思われたなら、もう一つだけ考えてください。

 

今までであれば、秋田犬の平均寿命は10年から12年と行ったところでしょう。

でもこの頃はドッグフードも良くなり、ご長寿犬が増えて来ました。
大型犬も例外ではなく、15歳以上元気に生きることも珍しくありません。

元気ならいいですが、要介護状態になった時、大型犬の介護は想像以上の重労働です。

医療費など、経済的にも相当負担がかかって来ます。

これは秋田犬に限ったことではないので、近いうちに犬にかかる生涯費用をまとめて書くことにします。

可愛いから、と安易な気持ちで飼うとお互いが不幸になります。

それでももし、時間もお金も気持ちも全て余裕があるなら、どうぞしつけの勉強をして、秋田犬と素敵な家族になってあげてください。

 

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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はじ丸